小倉百人一首/下の句あいうえお順その9

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下の句あいうえお順 9/10

権中納言敦忠 ごんちゅうなごんあつただ

逢見ての 後の心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり

あいみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり

文屋康秀 ふんやのやすひで

吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐と云ふらむ

ふくからに あきのくさきの しをるれば むべやまかぜを あらしといふらむ

平兼盛 たいらのかねもり

忍ぶれど 色に出でにけり わが戀は 物や思ふと 人の問ふまで

しのぶれど いろにいでにけり わがこいは ものやおもうと ひとのとうまで

菅家 かんけ

此の度は ぬさも取あへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに

このたびは ぬさもとりあへず たむけやま もみぢのにしき かみのまにまに

左京大夫顯輔 さきょうのだいぶあきすけ

秋風に 棚引く雲の 絶間より もれ出づる月の 影のさやけさ

あきかぜに たなびくくもの たえまより もれいずるつきの かげのさやけさ

権中納言定家 ごんちゅうなごんさだいえ

來ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに やくや藻鹽の 身もこがれつつ

こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに やくやもしほの みもこがれつつ

皇太后宮太夫俊成 こうたいごうぐうのだいぶとしなり

世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞなくなる

よのなかよ みちこそなけれ おもいいる やまのおくにも しかぞなくなる

曾禰好忠 そねのよしただ

由良の門を わたる舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 戀の道かな

ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ ゆくえもしらぬ こいのみちかな

藤原敏行朝臣 ふじわらのとしゆきあそん

住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人めよくらむ

すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ

坂上是則 さかのうえのこれのり

朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに よしのの里に 降れる白雪

あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき