小倉百人一首/下の句あいうえお順その6

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下の句あいうえお順 6/10

大納言公任 だいなごんきんとう

瀧の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて 猶聞えけれ

たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なほきこえけれ

藤原道信朝臣 ふじわらのみちのぶあそん

明けぬれば 暮るるものとは 知りながら 猶恨めしき 朝ぼらけかな

あけぬれば くるるものとは しりながら なほうらめしき あさぼらけかな

殷富門院大輔 いんぷもんいんのたいふ

見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞぬれし 色はかはらず

みせはやな をじまのあまの そでだにも ぬれにぞぬれし いろはかはらず

俊惠法師 しゆんえほうし

夜もすがら 物思ふころは 明けやらで 閨の隙さへ つれなかりけり

よもすがら ものおもふころは あけやらで ねやのひまさへ つれなかりけり

源俊頼朝臣 みなもとのとしよりあそん

憂かりける 人をはつせの 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを

うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを

紀貫之 きのつらゆき

人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香に匂ひける

ひとはいざ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににおいける

前大僧正行尊 さきのだいそうじょうぎょうそん

もろともに あはれと思へ 山櫻 花より外に しる人もなし

もろともに あはれとおもへ やまざくら はなよりほかに しるひともなし

二條院讃岐 にじょういんのさぬき

わがそでは 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそしらね かわく間もなし

わがそでは しほひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かわくまもなし

惠慶法師 えぎょうほうし

八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は來にけり

やへむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり

壬生忠見 みぶのただみ

戀すてふ わが名はまだき たちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか

こいすてふ わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひそめしか